幼児にジャズピアノを習わせたい?
子供にピアノを習わせる場合、まず普通はクラシックになりますが、ジャズをやらせるっていうのはどうだろう?とふと考えました。
私は幼児〜児童期にクラシックで習ったので、ジャズは未知の世界。でも、大人になってからジャズピアノの楽譜を買って少し弾いてみたりはしていました。
早くからジャズピアノを習っていたら、即興ができるようになりそうだし、サラッとジャズが弾けたらカッコいいかも、ドレミでなくCDEで覚えるとポップスも出来そうだし・・・と考えていたら、現役ピアニストの方のブログで思ってもみなかった視点が書かれてました。
ところで「ジャズ教育に子供も大人もない」とは申しましたが、[子供」には向かない曲集や教材というものもあります。
僕が「子供へのジャズ教育」について必ずしも積極的ではなかったのは、「ジャズなぞ弾かせると(クラシックピアノ学習が)くずれる!」なぞという迷信からではなく、「子供には向かない一部のジャズ」があるからです。
「子供」には向かないのは、ずばり言って「スタンダード名曲」の殆どが「悲しみの表現」を基調としているからです。
上智大学教授の渡部昇一氏も著書[知的生活の方法」の中で、[子供には暗い感情表現は与えるな」つまりつまりはハッピーエンドで終わる、強く、優しい正義の味方が悪を征伐するような話が良い、というような内容を述べられています。
そういう意味では「ジャズ・スタンダード名曲」は「暗い」訳で、ジワジワと「子供」の心の発育に悪影響を与える可能性大です。
そういう視点はありませんでした。
それなら、クラシックでも「レクイエム」や「別れの曲」などは子供には向きませんね(難しすぎて弾けませんけど・・)
即興に対しての私の期待にも、参考になる話がありました。
1,[ピアノ奏法の習得」
2,「音楽理論の習得」
3,「ジャズ即興の実践」の三点を網羅する「ジャズ・メソッド」が必要となります。
これらを学んでいけばいいわけで、1と2はクラシックでも(クラシックのほうが?)学べる。
それからドレミでなくCDEで習った場合の意外な実態がありました。
例えば、ブルグミュラーの1曲目、「素直な心」を弾いている時、わたしや長男ユージンは、
「ソミレド ソミレド ドラソファ ドラソファ・・・」
と心の中で歌いながら弾いています。
ダンナに、「キミのようなCDEで習った人は、『GEDC GEDC』とか覚えているのか」と聞いたところ、
「いや、ただ『タラララ〜』というメロディラインで覚えている」
と言われ、びっくり。
「そんなの、ちょっと時間が経って久しぶりに弾こうと思ったら忘れてない?」
と聞いたら、
「うん、だから楽譜見ないと弾けない。」
なんて言うのです!
いや、彼は15歳でピアノを始めて1〜2年やっただけの人だから、信用しちゃいけない、もちろんすべての人が同じではない、とは思うのだけど。
知ってる曲なのに、楽譜見ないと弾けないのは不便ですね(^-^;
そんなこんなで、わざわざ幼児期からジャズピアノをさせることもないな、と思いました。
基本技能を身につけていく過程で、好きな曲を弾くというのがいいですね。