『幼児の「ことば」の力を育てる』『幼児の「かず」の力を育てる』
昨日、3歳の息子へのさんすうのアプローチに悩む旨を書きましたが、こちらの本を読んで少し指針ができそうです。
保育士さん向けの本ですが、日常的に取り入れられるヒントになる方法が盛り沢山で、とても充実した内容の本でした。
ターゲットがなかなか難しいのか、Amazonでレビューが全くない・・!
保育士は「保育」が目的なので、「教育」にはそこまで関心はない or 方向性が違う。(本書はかなりごりごりに教えている感じなので、園のカリキュラムに合わないとイチ保育士の対応だけでは難しそう)
また、保育士向けなので、知育に関心のある家庭の母親には届かない。
・・などということでしょうか。
『幼児の「かず」の力を育てる』はさんすうの単元が広く網羅されている内容、同シリーズの『幼児の「ことば」の力を育てる』は徹底的にひらがなを教える内容でした。
この2冊の本は、私には参考になることが多かったです。
以前より、最近の知の傾向は、人と人との関係性の中でのありようが重要視されてるんだろうなあとぼんやり思っていたのですが、そのことが『幼児の「ことば」の力を育てる』でズバリと書かれていました。
状況主義の中の学習観
かつて知識は頭の中にしまいこまれていると考えられていました。頭の中に多くのことを貯めておくのが重要で、多くの知識を貯めている人が賢い人でした。しかし最近の状況主義の思想では、知識は頭の中にしまってあるのではなく、周りの人や環境に分散していると考えられています。
「状況主義」と言うんですね。
キーワードを知ることができたので、今後掘り下げていくことができそうです。
Wikipedia でもありました。
状況学習(じょうきょうがくしゅう、英: Situated learning)は、実践共同体の中での学習モデルとして、ジーン・レイブとエティエンヌ・ウェンガーによって最初に提案された。単純化すれば、状況学習は、まさにその学びが適用されている文脈の中で起こる学びである。レイブとウェンガー(1991)は、学習を、単にある個人から別の個人に抽象的で文脈から切り離された知識が伝達されるものとして捉えるのではなく、知識が共同構築される社会的過程として捉えるべきであると主張する。そのような学習は、特定の文脈を持つ状況と、特定の社会的・物理的な環境の中に埋め込まれたものである。
私の世代は、おそらくこういうことは訓練されてないので長けてはおらず、勉強というとコツコツ一人で努力することというイメージが強いし、またそういう世代が教師をしているのだろうと思います。
ただ、学校のカリキュラムも変わってきているし、その中で学んだ子供たちが大人になって、その子供たちに継承するくらいになってこなれていくのかなあ。私の孫世代で。
旧世代では、間違えないように、ミスしないように、失敗しないように気をつけることが指針になっていましたが、新世代では真逆の価値観になっていくのかもしれません。
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