認知特性に表れる得意分野・不得意分野
先日、以下の記事を書きましたが、その後「認知特性」という言葉を知りました。
こちらが「認知特性」について書かれている本です。
この本は、タイトルをかなりキャッチーにし過ぎていますが、IQテストみたいなことをするわけではなくて、サブタイトルにある「認知特性」から、じぶんの得意なことと苦手なことを把握し、他人の捉え方は自分とは異なることがあることを認識できる内容です。
おおまかに分けると、「視覚」「聴覚」「言語」で、その下にそれぞれ二つにタイプがわかれています。
あるスキルを習得しようとして、「聴覚」タイプの人にハマる教授法が、「視覚」タイプの人にはハマらず出来が悪いように見えても、「視覚」タイプにマッチした教え方に変えると見違えるようにできるようになったりするので、様々なアプローチを試すのは重要です。
こちらのサイトで、認知特性を自己診断できるExcelを配布していたので、試しにやってみました。
- カメラタイプ
- 3Dタイプ
- 読んだり聞いたりした言葉を映像化してから思考するタイプ
- 文字や文章を読んで、そのまま頭の中で再現するタイプ
- 文字や文章を、音として耳から入れて情報処理するタイプ
- 音色や音階といった、音楽的イメ-ジを脳に入力するタイプ
赤い点線で囲まれた部分は、一般的なレベルだそうです。
全体的に「視覚」が高くて「聴覚」が低かったです。
いろいろと心当たりはあります。
赤い点線を超えたのは無いけど、「サウンド」だけ一般レベルより低い(涙)
外国語の、特に会話は才能が無さそうです。
歌もあんまし上手じゃない。
とはいえ、日常でそこまで困ってないのは、小さい頃からピアノを習っていたからかもしれないので、習わせてくれた両親に感謝です。
(でも逆に、ピアノを習わず絵画を習っていたら、絵の方面で才能を発揮したかもしれない?)
もうひとつ面白かったのが、認知特性によって、描く絵のタイプが変わってくるということ。
これはつまり、視覚優位だから絵が上手、聴覚優位は絵が不得手、ということではないということです。
視覚優位者は色の使い方が得意で、聴覚優位者は線で描くイラストが得意な傾向になります。
これもすごく思い当たります!
私は小さい頃から絵が好きで、クレヨンや色鉛筆、水彩で描くことの多い幼少期~小学生の時期は、そこそこ上手に絵が描けていて、小学校でも壁に貼られたりコンクールで上位に入ったりしていました。
しかし、中学生の美術の時間でデザインの実習が入ってくると、あまりにもセンスが無いことが自分でもわかりました。
デザインというのはコミュニケーションが重要で、どちらかというと「言語」に近いものじゃないかと思います。そう考えると、言語優位者や、見たものを抽象化しやすい聴覚優位者のほうが得意そうです。
思い起こせば、美術が好きではなさそうな、にぎやかなお調子者タイプの子が、イケてるデザインを描いてた気がします。
大人の世界で求められやすそうなのは、抽象化されたデザインだったり、単純化した線で表現するイラストだったりが多いですよね。
なんか、視覚優位者って損してる気が・・・。
あ、写真なら得意分野かも。ニーズも高いし。
認知特性が遺伝するのであれば、自分がわかりやすい方法で子どもにも教えたりできますが、もし違うタイプだったら、自分が苦手な方法が子どもにはマッチすることがありそうです。